葬儀社からスカウト

バイトばかり転々としてるような私は 仕事もさぞかし適当なんだろう、と思われるだろうが、 意外とそうではない。 興味のある職種を選んでるので「ちゃんとやる」のが苦じゃない。 無心でやってると、 それを見ている人がいる。 「うちの社員にならないか」と声をかけられることが何度もあった。 そこが好きな職種なら「いい話」なのだが、残念ながらそれがない。 以前、 葬儀社大手の「S典礼」でバイトしてた時のこと。 別の葬儀社「A葬祭」からスカウトされた。 S典礼はひどいぼったくり会社で、嫌気がさしていたのでいずれ辞めるつもりだった。 A葬祭は地元に根付いた良心的な葬儀社。 男性の社長と女性の専務。 葬儀屋と言うのは斎場で顔を合わせるので、みんな面識がある。 A典礼さんは、社員として迎えた場合の給料や休日を具体的に示してくれ、 私も断れず履歴書まで出した。 社長も専務もすごく良い方で、仲良くしてくれた。 ただ、 やっぱり、 葬儀社に骨を埋める気にはなれなかった。 「遺体を見るのがどうしても苦手で」 と言って断った。 ちなみにS典礼ではバイトはほとんど遺体と対面しない。 事務仕事や会場の設定など雑用のみだ。 S典礼を辞め、 A葬祭とも縁が切れた。 葬儀の実態が知れて、いい経験だった。 あの業界、好きでハマって…

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